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記事No.35のURLあの頃は清かった(遠い目)

先日、父の本を漁っていたら、源氏物語の『若紫』までの訳書が出てきました。
私は原作は勿論、訳書すら読破した事はありません。
読んだのはいわゆる子どもに読ませる為の漫画ばーじょん。かなり小さい頃に読みました。
なので、今になって読み返すと、物の見事に、お子様が読むには些かアレな展開が誤魔化されている事に気づきました。
 例えば、源氏が藤壺と過ちを犯してしまう所なんかは素晴らしい誤魔化し振り。おかげで幼く、まだやほひなんて言葉も知らなかった頃の私には、どうして藤壺の妊娠で源氏が狼狽えるのか理解出来なかったもんです。
源氏が若紫に手を出す辺りは綺麗にカットされていましたが、きっと誤魔化しようがなかったんでしょう。『手を出す』なんて言うと少々下品ですが、あれは上品だなんていう域を越えていると思います。てか、犯罪だ。

同じようにヨゴレになってから、
「ああ、そういう事か……って……えええええ!?」
と、衝撃を受けたのが、CLAMPさんの『聖伝』でした。
帝釈天が阿修羅王に「望みのものは貴方だ」等とのたまった後、何故か次のページで2人のいる場所が移っていて、服も1ページ前と違って寛いだ格好で…という、あの展開です。解る方がどの位いるかは存じませんが…。
昔はあの展開がどういう事だか解らなかったものですよ。
今なら解ってしまうのですから、自分もヨゴレになったなぁ、と思います。