FE蒼炎&暁・考察というか私見というかツッコミというか


鷹王&鴉王の翼の色
・始めに
 筆者が蒼炎をプレイしたばかりの頃、抱いた疑問の一つに、
 『ラグズが化身する時、着ていた服はどうなるのか?』
と、いうものがあった。
 そしてその疑問には、かのゴルドア会議のムービーが解答となった。デギンハンザーとクルトナーガが待つゴルドアの地に到着し、化身状態を解く獅子王カイネギス。その姿は決してスッポンポンではなく、ちゃんと何処からともなく服が現れるのでご安心を(※筆者の身体にはあの瞬間緊張が走った。今から思うと馬鹿な話である)。
 だが、その次の映像は、筆者に新たな疑問を抱かせるに至った。
 上空から降り立って化身を解くティバーンとリュシオン。そしてその後ろには、化身したままの鷹二人(二人に体格差があり、また翼の色が明るい方が体格が小さい為、おそらくヤナフとウルキだろう)。
 そしてその後、リュシオンの隣に化身を解いて降り立つネサラ。
 …この時、筆者は首を傾げた。
 ティバーンとネサラの翼の色が、化身状態と違うのである。
 化身したティバーンは緑色の翼だが、化身を解くと茶色くなっている。
 同様に、化身したネサラは蒼い翼だが、化身を解くと黒いのだ。
 筆者は思った…何でやねん、と。

 という訳で今回は副題通り、この二人の翼の色について突っ込んでいく。


・化身前の翼の色について
 前述した通り、化身前のティバーンの翼の色は茶色、ネサラの翼の色は黒色である。
 まあ、それが普通だ。我々が目にする鷹の翼は普通茶色く、鴉の翼は黒い。
 これは、現実世界の鳥類のみに該当する事ではない。鳥翼族の鷹の翼は、個体差はあれど共通して茶色だ。ヤナフやウルキがそうだし、蒼炎で登場するロッツもそうだ。暁で中立・同盟ユニットとして登場する鷹の戦士達も、茶色い翼をしている。
 同じく鴉の方も、ニアルチや他の鴉の戦士の翼は黒い。ただし、蒼炎で登場するシーカーは、マップ上では少し青っぽい。しかし彼はマップボスである為、他の敵ユニットと色分けする意味で青く設定されている可能性があるので、黒色でないと断言する事は出来ない。


・化身状態の翼の色について
 化身すると、ティバーンの茶色い翼は全身含めてほぼ緑になる。
 同様にネサラも蒼くなる。
 どちらも暗い色だが、この色は一体どこから来ているのだろうか。

 化身前と比較すると、ティバーンの緑は、服の色から来ていると判断される。
 彼の場合は、化身しても、首の羽飾りや両手の部分が反映される。従って、翼の緑色は服の色に由来していると判断した。
 次にネサラの蒼だが、これはどう見ても髪の色しか考えられない。彼の衣服は黒一色で、蒼い物など身に着けていない…下着の色を除けば。しかしここで「ネサラの下着は何色か」「そもそも下着を付けているのか」等といった深淵過ぎるテーマで議論を始めると話が進まないので、髪の色に由来していると見なす事にする。

 となると、ここでまた一つ疑問が湧く。ネサラはともかく、ティバーンについてだ。
 彼が違う色の服を着て化身すると、どうなるのだろうか?


・ラグズの衣服の謎
 ティバーンが違う色の服を着て化身すると、どうなるのか。
 …残念ながら、ゲーム中でこの疑問に対する解答は得られない。蒼炎と暁の間でデザインが変わったキャラクターは多いが、ティバーンのデザインは全く変更点がない為だ。
 ところで蒼炎・暁のデザインを比較していると、ラグズ全員のデザインに変更点がなさすぎる事から、別の疑問が湧く。
 彼らは3年間、ずっと同じ服なのだ。それは如何なものだろうか。
 もちろん、彼らが某ほんにゃら産業の社員の様に、同じ意匠の服を何着も持っている可能性はある。しかしそれはそれで、別な意味でどうかと筆者は思う。

 そもそもラグズの衣服は、本当に衣服なのだろうか。実は身体の一部だという事はないのだろうか。
 どんな服でも大事に着れば、3年くらいは持つ。しかしながら、多少なりとも古びていく筈だ。
 特にティバーンの服は、あの袖の破れた部分からどんどん綻びていくのが自然だ。しかし、綻びた気配は殆どない。
 もしもラグズの服が身体の一部だったとしたら…化身前後でああも都合よく衣服が現れる理由や、化身したティバーンの翼の色が緑になる理由が説明出来る。
 だがそう仮定すると、ラグズの日常生活の様々な面に関して(例:入浴時)、次々と疑問が湧くこと請け合いなので、この仮定はなかった事にする。


・本当は何色の翼なのか
 今回はつくづく疑問が尽きないが、最後に上記の疑問について述べる。
 筆者は二次小説書きである為、この疑問に非常に悩んだことがあった。
 すなわち、「ティバーンとネサラの翼の本来の色は何色と書くべきなのか」。

 そもそも、ラグズの本来の姿は、化身前と後のどちらなのだろうか。

 ラグズの祖先はマンナズである。そしてマンナズとは、動物が自らの姿を女神アスタテューヌに似せて変化させた者達である。つまり、マンナズの元来の姿は動物の姿である。
 しかしマンナズは、ラグズの祖先であると同時にベオクの祖先でもある。そして祖先はどうであれ、子孫のラグズが化身するのは戦闘時で、それ以外は化身前の姿で生活している。『体内の【気】を高めて化身する』のであり、ずっと化身していられる訳ではない。
 となると、ラグズの本来の姿は、どちらかといえば化身前の姿だと思われる。
 そうするとティバーンの翼の色は本来は茶色で、ネサラは黒色なのだろう。

 と、思われるのだが。
 ネサラはともかくティバーンが茶色だなんて、何だか普通過ぎて、そんなの、いやだいいやだいいやだい(以下延々と続く)。
 なので、筆者は以後、ティバーンの翼の本来の色は緑と思う事にした。
 ちなみに、ネサラの翼は黒でいいと思う。彼のテーマ曲および戦闘BGMのタイトル(「Black Wings」「黒きしじま」)から考えて、そう思うことにした。


・最後に
 今回は、取り上げたどの疑問にも明確な答えを提示しなかった上、些か筆者の私意私見を含みすぎたところがある。したがって今回の内容は正確性に欠ける箇所が多々見られる為、あまり信用しないでいただきたい。
 なお、次回取り上げるテーマは、「ネサラは下着を着用しているか否か」を予定している(※嘘です)。