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巫女対参謀! 十万分の一秒の勝機

暁第4部、部隊分けのあたり。
ミカヤが相当黒いです。

続き

ミカヤはサザを伴って、アイク達の部隊に乗り込んだ。
それぞれの部隊に分かれて【導きの塔】に向かう前に、アイクに用事があったからである。
つい先程まで敵として争っていた連中がいる中にずかずかと乗り込んでいくミカヤの度胸に、サザはつくづく舌を巻きながらその後をついて行っていた。
「あれが、アイク将軍の天幕ね」
「そうみたいだな」
「じゃ、お邪魔しましょ」
そう言ってミカヤは天幕に近づいたが、すると中から素早くセネリオが出てきた。
「アイクに何の用ですか?」
「アイク将軍に話があるの。会わせてくれる?」
「アイクへの用件なら、僕を通してください。で、何の用ですか?」
セネリオは冷淡な口調で同じ言葉を繰り返した。
「わたしが会いたいのは貴方じゃないの。チビは大人しく引っ込んでてくれないかしら」
ミカヤは笑顔でそう言い放った。よりにもよって、セネリオに。
…サザは真っ青になった。
「アイクへの用件は全て僕を通す事になっているんです。それがうちの傭兵団の決まりです。暁の巫女だか何だか知りませんが、この忙しい最中にいきなりやってきて、図々しいにも程があるとは思わないんですか?」
「あら、忙しいのはこっちの部隊も同じよ。それなのにこんな所でわたしを足止めさせて、貴方、邪魔なのよ。アイク将軍に会わせて」
「アイクは貴方の話を聞いてる程暇じゃないんですよ。分かったらとっとと帰ったらどうです」
「小姑みたいに出しゃばらないでよ。みっともないったらありゃしない」
「…僕がみっともないというのなら、貴方はどうなんですか。もういい歳してるくせにロリっぽく小首傾げて、恥ずかしくないんですか」
「いい歳してるのは貴方も同じでしょう? アイク将軍にべたべたひっついて、このホモ」
「そういう貴方こそ、年下の男を囲っているじゃないですか。しかもヘソ出しなんかさせて。このショタコン」
…その場に凄まじい殺気が漂っていた。ミカヤの手にはセイニーの書、セネリオの手にはエルウインドの書…一触即発だ。
サザは慌ててミカヤの前に立った。
「おい、ミカヤ…何セネリオと喧嘩なんかしてるんだよ。落ち着けよ」
「何よ、サザは悔しくないの?」
ミカヤはびしっとセネリオを指さした。
「このチビ、前にわたしにメティオ喰らわしてきたのよ! あの時は守護のスキルが発動して、貴方にもダメージが行ったじゃない!」
「支援Aになんかしてるからいけないんですよ」
セネリオはそう言い切った。
「しかも今はサザのヘソ出しを侮辱して…わたしのセンスを馬鹿にしたのよ。信じられないわ! このチビ! 小姑! ホモ! 額に『ゆ』!」
「頼むからミカヤ、落ち着いてくれ…それ以上言うと俺たち殺されるから…」

この後アイクが出てきて仲裁してくれる…筈。
ミカヤは自分が持っているマスタークラウンをアイクに渡したかっただけです。そんな用ならセネリオでもいいやんけー。
ちなみにセネリオがミカヤにメティオ喰らわしたのは、第三部7章です。

ファイアーエムブレム::蒼炎・暁 | 2007.06.23 12:45

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